「本当にやりたいことは何ですか?」
そう聞かれて、すぐに答えられる人は、
実はそれほど多くありません。
もし答えが浮かばないときは、
少し“逆から”考えてみると、見えてくるものがあります。
先日(2/22)開催した、「未来を現実化するワークショップ」
のアンケートで多かった感想の一つが、
「反対方向からの質問によって、自分の望みが明確になってきた」
「普段しないような問いが、新鮮で面白かった」
というものでした。
今回のワークショップでは、
例えば次のような問いを投げかけました。
・「これは避けたい」と感じる状態を、直感でチェックする
・「私はこの人生に何を期待しているのか?」ではなく
「この人生は、私に何を期待しているのだろうか?」
普段とは少し違う角度からの問いです。
では、なぜこのような質問が効果的なのでしょうか。
嘆きの中に天命が隠れている
一つ目の理由は、
「嘆きの中に天命が隠れている」からです。
人は、本当の願いが満たされていないとき、
悲しみや嘆きを感じやすくなります。
そのため、
・どんなことに悲しみを感じているのか
・どんな状態を避けたいと感じるのか
そこを丁寧に見ていくことで、
本当の望みが見えてくることがあります。
視点を変えると、見えるものが変わる
二つ目の理由は、
視点を変えることで、別の側面が見えてくるからです。
日常の思考の延長線上では、
なかなか答えが見つからないことがあります。
そんなとき、
同じ対象を別の方向から見てみると、
・新しい可能性が見えてきたり
・自分の本当の想いを再確認できたり
することがあります。
逆から考えると具体的になる
例えば、コーチングの場面でこんなことがありました。
「今期の目標は何ですか?」
「スタッフが働きやすい職場環境を実現することです」
「具体的には、どんな環境ですか?」
ここで言葉が止まってしまいました。
そこで、質問を少し変えてみました。
「では、逆に“働きにくい職場”とはどんな職場ですか?」
すると、
・汚い職場
・相談しづらい職場
・挨拶がない職場
と、たくさん出てきました。
これらを一つずつ裏返していくと、
「働きやすい職場」のイメージが
とても具体的になっていきました。
「やりたいこと」が出てこないとき
つい先日の、コンサルティングの場でも、同じようなことがありました。
ある企業で、今後の事業の方向性を議論していたときのことです。
「A)やりたいこと、B)できること、C)お金になること、
この3つが重なる領域で事業展開したいので、それぞれ挙げてみてください」
とお願いしました。
すると、
B)と C)はすぐに出てきましたが、
A)やりたいことがなかなか出てきません。
そこで質問を変えました。
「では、“やりたくないこと”を挙げてみてください」
すると、
・この仕事は技術の発展性がないからやりたくない
・この案件は手間がかかるわりに利益が少ない
など、次々に出てきました。
そこから、
・技術の発展性とは何か
・手間がかからない仕事とは何か
を整理していくことで、
事業の方向性がかなり具体化していきました。
逆からの問いが、望みを見つける
もし今、
・本当にやりたいことが分からない
・進みたい方向がはっきりしない
と感じているなら、
一度こんな問いを自分に投げかけてみてください。
「これは絶対に避けたい」と思う状態は何だろう?
そこには、
あなたが本当に望んでいるものの
ヒントが隠れているかもしれません。
参考:避けたい状態の問い
次の項目を見ながら、
直感でチェックしてみてください。
1.お金の不安が常に頭から離れない状態
2.生活のためだけに働いている感覚
3.選択肢がなく、生き方を変えられない状態
4.忙しいのに意味や手応えを感じられない日々
5.体調や疲れでやりたいことを諦めている状態
6.無理を続けているのにやめられない感覚
7.心が休まる時間がほとんどない状態
8.自分の心や身体を後回しにし続けている生き方
9.本音を話せる相手がいない感覚
10.人に気を遣い続けて疲れ切っている状態
11.分かってもらえていないと感じる関係性
12.一人で抱え込み、誰にも頼れない状態
13.自分の人生を生きていないような感覚
14.変えたいと思いながら何も変えていない自分
15.失敗や恥を恐れて挑戦を避けている状態
16.このまま終わってしまうのでは、という不安
最後に
「本当にやりたいこと」は、
遠くにあるものではないのかもしれません。
ただ、
普段の思考の延長線上では
見えにくいだけなのかもしれません。
だからこそ、
ときには少し立ち止まり、
いつもとは違う角度から自分に問いを向けてみる。
「避けたいもの」の奥にある想い。
その奥にある、本当の願い。
そんなふうに静かに見つめていくと、
これまでぼんやりとしていた道が、
少しずつ輪郭を持って見えてくることがあります。
もしよければ、
今日のどこかでほんの少しだけ、
自分に問いかける時間をつくってみてください。
その問いの先に、
あなたが本当に歩みたい道のヒントが、
静かに待っているかもしれません。

